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執筆者の写真ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

深層NEWSにおける発言の背景情報 Part1

BS日テレ #深層NEWS に弊団体代表理事 #池田詩子 が出演致しました。

深層NEWSでお話しさせて頂いた内容について、より詳しく参考情報をご紹介いたします。




1.「厚生労働省が愛のムチゼロ作戦で体罰はしつけに不要、有害でしかないというキャンペーンを始めた」

厚生労働省のサイト「愛の鞭ゼロ作戦」より:以下一部引用

体罰は百害あって一利なし。子どもに望ましい影響などもたらしません。 親による体罰を受けた子どもと、受けていない子どもの違いについて、約16万人分の子ど ものデータに基づく分析が行われています。その結果、親による体罰を受けた子どもは、次 のグラフのとおり「望ましくない影響」が大きいということが報告されています。


2.「世界では既に54か国が体罰禁止を法律化し、禁止の法制化が子どもへの暴力と虐待死の減少に効果を持っているので、法制化には意味がある」


体罰の全面禁止を実現していない日本では、体罰の容認率は6割程度で変わっていませんが、全面禁止国では、着実あるいは劇的に体罰の容認率や使用が減少しています。
深層NEWS 池田詩子

3.「子どもは安心感がないと学べない」


弊団体Webサイトブログより:


安西 祐一郎氏(独立行政法人日本学術振興会理事長)が以下のようにお話されています。
認知科学の研究によれば、社会情動的スキルは、「気持ちの通い合う人のつながり」「いつも変わらずに応援してくれる人たちの存在」「安心して戻れる場所」「一生振り返ることのできる温かい記憶」といった要因によって、高まっていきます。

4.「体罰はしつけに有害でしかない」

250 を超える研究で、体罰と広範囲に及ぶマイナス結果との関連性がわかった一方、メリットを証明した研究はない。

5.「愛情と暴力をセットにする考え方は非常に危険」


第2 DVはどうして起こるのか    1 暴力の心理・社会的要因   (1)加害者の生育歴 より

暴力を子供時代に受けた者は,大人になった時に,自分の子供や配偶者に暴力を加えるという現象(「暴力の悪循環」)が起こるとされている。同様に,「友達や両親が攻撃的に行動するのを見たり,テレビ や大衆文化において暴力を見たりすると,暴力は容認された行為であると学習する」と考えられている。すなわち,生育環境において,子供が両親等からの暴力の経験又は両親間の暴力の目撃を通して,「暴力は容認された手段である」と学習すると,自分が大人になった時,同じような方法で,子供や配偶 者に接するとみられる。

6.「体罰と虐待は全く対極のものではない。繋がっている」


弊団体Webサイトブログより:


”虐待”というのは、目に見える傷を子どもにつける行為という意味ではないですし、特定の部位を叩くという意味ではないです。「Child abuse」「Ill-treatment」という海外の表現も参考にすれば本来持つ意味は、親の持つ力の濫用だったり、養育者による適切でない子どもの扱いという意味です。

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研究者の中では、体罰は、養育者による適切でない子どもの扱い(不適切な養育)であるのが共通の理解です。研究者の知見と一般養育者をつないだり、体罰に代わる効果的なしつけの考え方を伝える存在が必要です。

私たちは、整理された専門家の知見を一般養育者にお届けする役割をし、効果的な育児のための情報をお伝えしています。


7.「スウェーデン30年で体罰・虐待死現象。すでに罰によらない子育てが当たり前になっている国もある」


※テレビでは「30年」とお話ししましたが、正しくは「35年」でした。間違いを訂正し、お詫びいたします。 参考サイト: セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンさんのサイトより 子どもに対する暴力のない社会をめざして 体罰を廃止したスウェーデン35年のあゆみ

子どもの虐待に関するスウェーデンの全国調査では、体罰を受けた経験のある親の大半が、体罰という行動パターンを断ち切れたことが証明されています。それでもやはり、特に危険性の高い親を支援することは、政府にとって重要な仕事です。

テレビでお伝えし損ねたのは、 ・池田自身もかつてしつけに暴力や罰、脅し、子どもを傷つける言葉を使っていて育児に行き詰まった経験があること ・けれど、『ポジティブ・ディシプリン』に支えられ、だんだんと暴力や罰から解放され、今は使わないで良い親子関係と子どもへの信頼が強まったこと です。 私たちは、様々な事実を知ることで自然に考えや行動が変わります。


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