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What is PDEP

ポジティブ・ディシプリンとは

ポジティブ・ディシプリンは、

「こんな時に、子どもにこうすればよい」

という子育てハウ・ツーではなく

養育者自らが、子どもに教えるより良いアプローチを見い出すための「考え方」を提案しています。

ポジティブ・ディシプリンでは、

効果的な子育てに必要とされる、右の4原則を通して、子どもたちへの教え方を考えます。

ポジティブ・ディシプリンは、

放任主義の子育てではありませんし、罰による方法でもありません。

子どもの自立や生涯必要とする力を伸ばすための、長期的な視野での子育てを目指します。

養育者が、子どもと対立する様々な場面で、

暴力や罰を使わず、親子の信頼関係にもとづく問題解決ができるようなフレームワークを提供します。

ポジティブ・ディシプリン​ モデル

効果的な育児の4原則

上の画像をクリックすると、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのポジティブ・ディシプリン説明のサイト(外部リンク)に移動します。

『ポジティブ・ディシプリン®︎』の概要

  1. 科学的な根拠と人権を基盤にしています。
    マニトバ大学(カナダ)ジョーン・E・デュラント博士(児童臨床心理学者)と国際NGOセーブ・ザ・チルドレンが
     □「子どもの健やかな発達」の研究

     □「効果的な育児」の研究
     □ 国際条約の「子どもの権利」の原則
    という世界が積み上げてきた知恵を基盤に開発した
    しつけ・子育ての1つのガイドです。

     

  2. 子育てには
    「このような時にはこうすればよい」という
    たった一つの正解はないと考え、ハウ・ツーではなく
    養育者自らが、子どもに教えるより良いアプローチを見出すための
    「考え方」を提案しています。

    シンプルな『ポジティブ・ディシプリン・モデル効果的な育児の4原則)
    による「考え方」なので、子育ての幅広い場面で活用できます。
       

  3. ワークショップや実験など様々な形式で楽しみながら学び、0~18歳の子ども時代に見られる衝突や課題、発達段階を知り、子どもへの理解が深まります。子どもへの理解は、子どもの成長と強い親子関係を築く重要な要素と考えられています。

ポジティブ・ディシプリンの成り立ち

1979​ 

スウェーデンがあらゆる体罰と屈辱的な扱いを禁止する親子法を世界初で導入

カナダおよび世界の子どもの体罰の心理的、文化的、法的および人権的側面に焦点を当てて研究していたジョーン・デュラント博士(小児臨床心理学者)は、スウェーデンの体罰禁止法定化に驚き、スウェーデンを視察、調査。のちに体罰禁止法の影響についても調査する。

1989​ 

国連子どもの権利条約(CRC)採択

第19条にて「締約国は、(両)親、法定保護者または子どもの養育をする他の者による子どもの養育中に、あらゆる形態の身体的または精神的な暴力、侵害または虐待、放任または怠慢な取扱い、性的虐待を含む不当な取扱いまたは搾取から子どもを保護するためにあらゆる適当な立法上、行政上、社会上および教育上の措置をとる。」と明記される。

ポジティブ・ディシプリンの生みの親、ジョーン・デュラント博士への

インタビュー(英語のみ)です。

ポジティブ・ディシプリンの説明をしています。

2002

コロンビア大学エリザベス・ガーショフ准教授が、

過去62年間における身体的な罰に関する世界中の88の研究を集めたメタ分析により、身体的な罰は子どもの発達のリスク要因であることを科学的に説明

 ・道徳的価値の内在化を低下させるもしくは効果がない

 ・攻撃性を高める

 ・非行や反社会的な行動を高める

 ・親子関係を悪化させる

 ・精神状態を悪化させる

2003 

国連総会の求めに応じ、国連事務総長が「子どもに対する暴力に関する調査」を

パウロ・セルジオ・ピニェイロ教授へ依頼

ジョーン・デュラント博士が調査の研究諮問委員会の委員として協力

2006 

国連総会にて、ピニェイロ氏が「子どもに対する暴力に関する調査報告書」の結果報告と提言

調査報告書から一部引用

・「場面に応じた勧告 1.家庭・家族」

(c)非暴力的な形態のしつけに焦点を当てた、ジェンダーに配慮した親教育プログラムを開発すること。そのようなプログラムにおいては、健康的な親子関係を促進するとともに、子どもの発達しつつある能力および子どもの意見を尊重することの重要性を考慮に入れながら、建設的かつ積極的な形態のしつけおよび子どもの発達に対するアプローチに親がなじめるようにするべきである。

(引用:ARC 平野裕二の子どもの権利条約・国際情報サイトより)

セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデンは、ジョーン・デュラント博士と協力し、子どもの権利を尊重しながら、養育者にしつけに関する明確な指針を与える育児へのアプローチの共同開発を始める。

2007
2008

『ポジティブ・ディシプリン』が開発され、アジア諸国(タイ、香港、日本、フィジーなど)の養育者や子どものフィードバックを受けながらまとめ、書籍「Positive Discipline: What it is and how to do it(日本訳>ポジティブ・ディシプリン)」として発行。その後、自己学習のできる書籍に加えて、参加型のプログラム開発の必要性が訴えられ、プログラム化が進む。

​タイのバンコクで初めてプログラムが開催される。

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エリザベス・ガーショフ(ミシガン大学)は

身体的な罰による体罰が子どもの発達に及ぼす長期的な影響をまとめる。

 ・体罰を受けて育った人は自分の子どもに体罰を与える傾向にある

 ・体罰は反抗的な子どもをうみだす

 ・体罰を受けて育った子どもは、道徳心が低く、より攻撃的に育つ

 ・体罰を長期的に、またより厳しい体罰を受けて育った子どもは、将来、うつや不安症、薬物依存などに陥るリスクが高い。

 ・体罰により親子関係の質が低下する

 ・体罰を受けた子どもは、自らの家族、伴侶、恋人に暴力を振るうようになる傾向がある

体罰を受けた子どもは、受けていない子どもに比べて、暴行され重傷を受けるリスクが7倍もある

 引用:日本行動分析学会(2015)「体罰」に反対する声明,行動分析学研究第29巻第2号より

2009

セーブ・ザ・チルドレンが

書籍「ポジティブ・ディシプリンのすすめ

(著者:ジョーン・E・デュラント,出版社:明石書店)を発行

2013​ 

書籍「Positive Discipline: What it is and how to do it」の改訂版、「Positive Discipline in Everyday Parenting (PDEP)」が発行。

2015 

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンにより、日本国内のポジティブ・ディシプリン・プログラム(PDEP)を実施するファシリテーター養成制度がスタート

2017

PDEPカントリートレーナーのもと、約1年の実地研修を終え、PDEP認定ファシリテーター誕生。公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンより認定ファシリテーターへ業務委託をする形で、PDEPプログラムの提供を開始。

2019

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンがPDEP普及を終了。

ポジティブ・ディシプリン コミュニティが、その時点で日本で唯一PDEPを担う団体となるため、一般社団法人化し事業開始

2020

PDEPが,「親の体罰を減らしポジティブなしつけ行動を増やすことが研究で明確化している」介入手法として,書籍『子どもへの体罰を根絶するために〜臨床家・実務者のためのガイダンス〜』ガースホフ/リー編(明石書店)に紹介される。

公益財団法人日本財団様より、事業名『体罰によらない子育てプログラム「ポジティブ・ディシプリン」の実施』を助成プログラムとして採択。2023年度まで助成支援を受け、ポジティブ・ディシプリン®︎プログラムの認定ファシリテーターの養成及び実施を通じて普及する。

Links

PDEPに関係するリンク集

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