• ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

きょうだいを育てるということ Part2

暴力も罰もいらない前向きなしつけ『#ポジティブ・ディシプリン』では、

子どもの #発達段階 について丁寧にガイダンスをします。


何も知らない土地に地図もなく旅に出るのと、事前に地図や土地の情報があるのとでは

旅する時の不安や緊張、ショックはかなり違いますよね。


同じように子育てという長い旅でも、多くの親子が直面する問題や衝突、大人が戸惑う子どもの変化を事前に知っておくことで、突然の不安と緊張に襲われることも軽減されます。来たる日のために、計画を立てることもできます。

だから、『#ポジティブ・ディシプリン』プログラムでは、#発達段階 にかなりの時間をかけて、様々な工夫で楽しく学べるよう計画されています。

前回に引き続き、言わばきょうだいの発達段階〜きょうだいがいるとどんなことがよく起こるのか〜を、「ヒト乳幼児のきょうだい関係」(小島,2002)という論文からご紹介します。


3.Youngerが2~4歳になるまでのきょうだい関係


横断的な研究から

親の介入はきょうだいの争い全体の45%でみられ、身体攻撃を伴うものやものの取り合いに関わるものでは、親の介入があった場合の方が、結果が公正である場合が多かったと報告している。
また〜ある時点においてきょうだいの攻撃的な争いに親がよく介入した場合には、その2年後に、きょうだいの攻撃的な交渉が少なかったと報告されている。
親の介入は、相手の意図や欲求を冷静に把握するうえで重要な役割を担っており、自分の行動をコントロールし、うまく解決に持ち込む能力の発達にも寄与するのではないかと考えられる。

人のいがみ合いを見るのは、そもそも不安を掻き立て不快になりますし、自分の子の意地悪な面に出会うのもショックです。いじめられる我が子を見るもの堪え難い。きょうだいの争いは、養育者にとって大きなストレスになりますね。しかし、間に入ることはムダにはなりません。

3歳4ヶ月のときの他者の感情を推測する能力は、その7ヶ月前にyounger自身が家族との関わりの中で示した感情に関する発話や物事の因果関係に関する発話が多いほど優れていた。
以上のような興味深い関連がyoungerと母親とのやりとりにおいてよりもむしろ、olderとの関わりにおいて認められたことは特筆に値する。

4.Youngerが4~6,7歳ごろになるまで

子どもには、原則として必ず養育者がいます。家族はお互いに影響を与え合います。ですからきょうだい関係を、家族全体を考慮して検討を行う研究もあります。

夫婦関係への満足感が高いほど、olderからyoungerへのポジティブな関わりが多く、youngerからolderへのネガティブな関わりが少ない。
夫婦関係ときょうだい関係の関連の媒介変数として親から子どもへの敵対的行動が取り上げられている。夫婦関係が良好でない場合でも、親から子どもへの敵対的行動がさほど頻繁でないときには、きょうだい間のネガティブな関わりには影響が見られないことがわかった。

様々な研究で、親の敵対的行動や攻撃的な養育態度は、子どもの攻撃性を高めると一貫して報告されています。

暴力も罰もいらない前向きなしつけ『ポジティブ・ディシプリン』では、

子どもをしつける時の効果的な方法として

#温かさを与えること」と「#枠組みを示すこと」を一緒に行うとお伝えしています。それは攻撃的な養育態度とは逆のものです。

#温かさを与える」というのは、子どもに安心感、安全感を与えることです。

例えば、私たちの落ち着いた態度であったり、目線を合わせて子どもの言い分も聞き入れる姿勢が子どもに安心感を与えるでしょう。

#枠組みを示す」とは、自分で考え行動するための道筋、アウトラインを子どもに示すことです。見て欲しい部分に枠を組んで注目させるように、子どもに必要な情報を与えたり、教えたいことをお手本として見せることです。

例えば、

「おもちゃが取られて嫌だったね。そういう時は叩かないで『イヤだ!やめて!』って言えばいんだよ」とか

「お兄ちゃんが使っているのが使いたい時は『かして〜』って言うんだよ。じゃあお母さんが言ってみるね。かしてー。今イヤならいつ貸してくれるの?じゃ、タイマーで10分鳴ったらね」と見せるとか。

最初に紹介された研究では、養育者が示す枠組みを、子どもが自分のものにしたと観察されるまでは2年かかっていましたね。社会や大人の枠組みを、子どもが自らのものにするには、時間がかかります。

子どもの行動はすぐ変わりませんが、何度も何度も枠組みを示しましょう。上の研究結果のように、数ヶ月から数年後に、その努力は実りを見せるでしょう。

子どもは生まれて約1年ほど言葉を聞き続け、1歳頃にやっと言葉を片言話し出します。私たちは言葉を話すことは時期が来たらできると、信頼できるので、赤ちゃんが話さないからとキツくは言わないですね。

同じように、発達の段階を知ると、時期が来たらできることを信頼できるようになるので、不要に子どもにキツく当たることはなくなります。

子どもの発達段階を知って、不要ないらだちがなくなれば嬉しいですね。

今回は、きょうだいの発達段階でした。


前回の記事>『きょうだいを育てるということ Part1

引用:小島康生,2002,「ヒト乳幼児のきょうだい関係」

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