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  • 執筆者の写真ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

養育者支援で、私たちプログラムファシリテーターは何をするか


突然ですが

あなたは、命の源泉である食べ物を作る人です。

あなたの住む社会には、3人の違う人います。

一人目は政治家。

政治家は、選挙カーに乗ったり、ポスターを貼り、町中に大きな声で訴えます。人が集まる場所で立って、社会の問題が何で自分はこんな風に変えたいと、問題を人々に意識化させ世論を動かそうとします。彼女は、支持者をたくさん持ち、活動資金集めの仕組みも持ち、法律など社会的ルールの作り方を知っていて、社会を相手に変化を起こそうとしています。彼女は言います。「農薬を禁止し、安全な食物を作る法律を作ります」と。

二人目は専門家。

専門家は、研究場所を持ち、困難に苦しむ人々はどんな問題を抱えてるのか、問題を引き起こす要因はなんなのか、どうしたら困難を軽減できるのかを調べます。専門的な学習をし、人々が納得できるような科学的証拠を見つける能力を持ち、論文や書籍の出し方を知っていて、人々の認識を相手に変化を起こそうとしている。

彼は言います。「農薬の被害で苦しんでいる人がいます。原因となる農薬を特定しました。その農薬を使わなくても食物を育てられる方法が、この本には記載されています。」と。

三人目はあなたの隣人。

隣人は、あなたの近くに住み、あなたより先に畑仕事を始めており、失敗や成功を経験しながらも安全な農作物づくりを続けています。

あなたが一歩外に出て顔を合わせたら、近況を報告し合い、畑仕事の苦労や喜びを共にします。彼女は、専門家から自分が学んで効果的だったことをおしゃべりします。

彼女は言います。「一緒にこの農法を試してみない?この農法は安全な農作物を作るために専門家が作ったやり方なの。試してみる気持ちがあったら喜んで手伝うからね。」

あなたが行動を起こし、安全な食べ物を作るのに、どの人が役立ちそうでしょうか。


『ポジティブ・ディシプリン』の登場人物

実は、暴力も罰もいらない前向きなしつけ『ポジティブ・ディシプリン』でも、上のような登場人物が、います。

政治家の役割を担っているのは、日本ではセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンさんです。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンさんは、子どもへの暴力をなくすため、体罰禁止の法律明文化に向けて意欲的に働きかけています。

専門家の役割は、マニトバ大学ジョーン教授。

世界的な子どもへの暴力の調査から、体罰の子どもへの影響の研究、体罰なく育てられる肯定的なしつけ方法の開発をし、その養育者向け学習プログラムを改善し続けています。

そして、

隣人が私たちポジティブ・ディシプリン コミュニティ、講座ファシリテーターです。

ともにこの時代で子育てをし、専門家から得た知識を共有し、より親子が安心で幸せになるしつけができるよう、ともに助け合います。

厳密に言うと、政治家も専門家もだれかの隣人であるし、こんなにハッキリと役割分担はしていません。

上記の表現は、簡潔にし強調したものです。

どの役割も、安心して誰もが暮らし自分の可能性を発揮できることを目的にしています。

それぞれがパズルの必要なピースでしょう。

その中で、私たちポジティブ・ディシプリン コミュニティは、皆さんの隣人のような養育者支援をしたいと思います。

新しい農法を試す時でも、より良い子育てを試す時でも

何か行動を変えたり新しいスキルを身につけるのには、考える時間や練習する時間、納得できるまでの時間と多くの時間がが必要です。

その長い時間を粘り強く続けるには、一人でやるより仲間がいると励みになるし、お互いから学びあえ、何より楽しい!

そんな仲間である隣人の存在に私たちはなりたいです。

プログラムでご一緒できれば最高ですが、ご一緒できなくても、現代はインターネットの世界で隣人になれます。

今年も、暴力も罰もいらない前向きなしつけ『ポジティブ・ディシプリン』ができるよう、発信してまいります!

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