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  • 執筆者の写真ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

子育ての難しい場面の計画を立てること


子どもと顔を合わせれば、口論になっていた時期のこと。


ポジティブ子育て4原則

私から見ると

子どもの態度は悪く、私の態度も硬化→子どもの悪い部分ばかり目につき注意ばかり→子どもとの口論となる😓

その行方と言えば

子どもとの口論→親子関係の険悪さ→私や子どものストレス→

子どもと口論しやすく→親子関係が険悪に→私や子どものストレス……

と負のスパイラルが起こる。

このように親子の衝突が頻繁に起こる時こそ、課題解決モデルの『ポジティブ・ディシプリン』!

私の頼りにするもの🌟

自分が落ち着いた時に、ポジティブ・ディシプリンの4原則を思い出す💡

【ステップ1:課題を解決する(ために特定する)】 日々のイライラや沸き起こって旋風を巻き起こす感情のままに反応するのではなく、

今の状況で私たち親子の「課題」は何だろう?私の満たされないニーズや目標の障壁は何だろう?

と分析的に考える。

この時のポイントは、客観的に観察可能な子どもの言動(見えるもの、聞こえるもの)を「課題」とすること。「私が怒りっぽいから」とか「子どもが反抗期だから」とか解釈や誰かを責めたりせず、シンプルに観察可能な事実だけ取り上げる。

親子の衝突は振り返ってみると、

最初は、子どもが荷物などをリビングにほっぽり出しているので、私が片付けるように注意するところから始まり、

子どもがすぐには片付けず、「後で」と返事をして、足音をバンバン大きく歩くので、私が不愉快になり

私のタイミングの「後で」の時間を超えると私がイライラしだし、

子どもに少し強い口調で「いつやるの?!部屋が汚くて嫌なんだけど💢」と言い

子どもが「うるさいな💢今やろうとしたんだけど」ときつく言うので、「何その言い方は!」となっていくのです。

そうすると、課題は荷物を自分の部屋に片付けない、すぐ片付けず後回しにする、きつい口調と色々気になるけれど、これを全部解決しようとしていつも口論になるのもわかる☺️

私と子どもの最大の課題は、【子どものものがリビングに置きっぱなしなこと】かなと思う。

課題をいつくも見出せても、一つに特定して、一つずつ解決の対策を打っていきます。

【ステップ2:子どもの感じ方、考え方を理解する】 子どもの発達段階や気質も踏まえて現実的に、この課題で子どもがこんな行動(ものをリビングに置きっぱなし)をする理由を色々考えてみる。

1)疲れているから 2)片付けるスキルがまだ身についてないから 3)重いもの(バッグ)や不快なもの(靴下や上着)を外して家では快適になりたいから  4)私より片付いていないことは気にならないから  5)転導性(注意の向きやすさ)が高い(片付ける前に他のものが気になってそちらにどんどん注意が向いてしまう) 6)自立してきていて自分のことは自分でやるから人に言われたくない  7)片付いていなくても困らない

理由も課題同様、一つではない。たくさん理由を考えることで、課題解決策の質が上がるので、思いつくだけを挙げた後に、もっとも可能性が高いもの1つを取り上げる。

今回の【子どものものがリビングに置きっぱなし】にする子どもの理由は、

【疲れているから】かなと思う。

ここまで考えてみると、改めて「そうかー。学校でたくさんの仲間、先生とうまくやるよう気を遣いながら過ごし、勉強もこなして、疲れるだろうし、家ではリラックスしたいよなー」と、自分自身のイライラする気持ちも落ち着いてきたことに気づく。

【ステップ3:子育ての長期的目標を決める】 子どもになって欲しい成人像(20歳になった子どもになってほしい性格や特性、人柄、加えて20歳の時なっていたい親子関係)を、子育ての道しるべとして念頭に置いておく。思い出す。

私は、【自分も他人も大切にできる人】に20歳の時にはなっていてほしいし、【お互い大切な一人の人間として向き合える関係】になりたいと思っている。

長期的目標を思い出すと、

「片付けないのが悪い!悪いんだから厳しく言うんだ!という風に私が決めつけて、片付けなくても困らない様子(ものが広がっている方が見つけやすいみたい😅)で片付けスキルもない子どもの気持ちは大切にしてないな」と気づく。子どもに注意するようには夫にキツく言わないこと、お互い大切な人間同士の(夫婦関係のような)対応を私はしていないから、20歳の時になりたい親子関係にはこの調子だとならないとも気づく。

【ステップ4:温かさを与える、枠組みを示す(をセットで)】 子どもが安心感を持って、自分の頭で考えられる環境を作り(温かさを与える

子どもと一緒に課題を解決する情報提供やサポート提供をする(枠組みを示す)対応を計画する。

まず子どもとこの片付け問題を一緒に話し合うためには、

子どもが自分で考えられる場づくりが必要だから、【温かさ】としては

1)おかえりと言う  2)まずは本当に疲れているのか観察してみる 3)おやつを食べて一息つくようにする  4)一緒に楽しいことをする機会をもつ(テニス、ランニング) 5)子どもが得意で私が注意する必要がないことを一緒にする(ランニング) 6)学校の話を聴く 

枠組み】としては

1)どうしたら片付けられるかアイデアを聞いてみる  2)片付いていないと私が落ち着かないことを伝える 3)カバンをおく場所を決める 4)どのタイミングなら片付けられるか話し合う 5)片付ける場所を決めて片付いていると、なくし物がなくなることを教える

最後に、この【温かさ】と【枠組み】は、ステップ2で考えた理由に対応しつつ、ステップ3の長期的目標に近づくものか確認して、大丈夫であれば試してみる。

こうして、

私は自分が落ち着いている気持ちの時に、子どもと話し合いを持ち、土日は片付ける約束をし

その後別の機会に、子どもが「一緒にヨガしたい」と私のやっている夜のヨガに興味を持った時、

上で考えた【温かさ】4)一緒に楽しいことをする機会をもつがどこかに残っていて、

「えー。一人で落ち着いてやりたい」と反応的に断ることなく、一緒にヨガを続けている。

そのお陰で、顔を合わせれば口論になっていた時代は知らないうちに去りゆき、一緒にいる時に緊張する関係ではなくなっている。

子どもの片付けは、二年くらい経った今ももちろん完璧ではないけれど、

夜ヨガをする時には荷物はないし、

週に1度は必ず片付いているし、

子どもが自分で部屋を片付けるのにかかる時間は3日かかっていたのが1時間弱とスキルが上がっている。

そして、私と子どもの関係は良いものになっている。

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