【親子をともに大切にするために】 第2回良い親ほど疲れてしまう赤ちゃん返り― 理解することと応えること
- ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

- 8月6日
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
前回は、赤ちゃん返りや「困った行動」の奥には、
親とのつながりを求める気持ちが隠れていることがある、というお話をしました。
その記事を読んで、
「やっぱり寂しい思いをさせているんだ。」
「もっと応えてあげなければ。」
そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、そこに、子育てを苦しくしてしまう落とし穴があります。
「子どもの気持ちを想像すること」は大切。
でも、「自分が悪いからこの子はこうなっている」と親が背負い込むこととは違う。
子どもの気持ちが分かるほど、親は頑張ってしまう
子どもが泣く。
抱っこを求める。
何度も呼ぶ。
自分でできることも「やって」と言う。
その背景に、
「もっと一緒にいたい。」
「自分のことも見てほしい。」
という気持ちがあると思うと、親は応えてあげたくなります。
それは、とても自然なことです。
しかし、その優しさゆえに、
自分の予定を後回しにし、
疲れていても抱っこをし、
家事を止め、
休むことを諦め、
気づけば、自分の余裕を少しずつ失ってエネルギーが尽きてきてはいないでしょうか。
理解することと、応えることを分けましょう
ここで大切なのは、
子どもの気持ちを理解することと、
子どもの要求に応えることは、
同じではないということです。
例えば、
「抱っこして。」
と言われたとき、
「抱っこしてほしいんだね。」
と気持ちを理解することはできます。
一方で、
「今は夕食を作っているから終わったら抱っこするね。」
と伝えることもできます。
伝えたとしても、子どもは納得して笑顔になるとは限りません。
泣き続けることもあります。
「今すぐがいい」と何度も訴えるかもしれません。
それは、親の伝え方が悪いからではありません。
幼い子どもにとって、自分の揺れる気持ちを一人で抱えて待つことは、とても難しいことだからです。
子どもが「待てる力」や「思いどおりにならなくても気持ちを立て直す力」は、
一度の声かけで身につくものではありません。
親が毎回穏やかに対応できるわけでもありません。
それでも、
「今はできないよ。」
「終わったら行くね。」
と繰り返し伝え、その約束を少しずつ積み重ねていく中で、子どもは少しずつ安心して待てるようになっていきます。
親にも気持ちがあります

子育ての情報では、
子どもの気持ちについては多く語られます。
でも、
親にも気持ちがあります。
疲れます。
眠くなります。
一人になりたい日もあります。
イライラする日もあります。
それらを我慢し続けることが、
「良い親」ではないでしょう。
親の心がすり減ってしまえば、
穏やかに子どもに向き合うことが難しくなりますね。
「応えられないこと」が悪いわけではありません
子どもは、
毎回思い通りになることによって安心するわけではありません。
「今はできないよ。」
「終わったら行くね。」
そんな言葉を繰り返しながら、
実際に後で戻ってきてくれる。
その積み重ねの中で、
子どもは
「待っても大丈夫。」
「断られても愛されている。」
という安心感を少しずつ育てていきます。
子どもも、親も、大切にする
親が自分を後回しにし続けることは、
長い目で見ると、
親子関係にとっても苦しくなることがあります。
だからこそ、
子どもの気持ちを大切にすることと同じように、
親自身の気持ちや限界も大切にしてほしいと思います。
子どもだけを大切にするのでもなく、
親だけを優先するのでもない。
親子をともに大切にする。
すぐに子どもが変わるわけではありません。
それが親を不安にさせ、「これでいいのだろうか」と迷わせることもあります。
それでも、その積み重ねは、子どもが少しずつ自分の気持ちを調整する力を育てる土台になっていきます。


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