「わかってるはず、なんでやらない?」
- ポジティブ・ディシプリン コミュニティ

- 6 分前
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〜「わかる」と「できる」は、子どもの発達では同じではない〜
「ダメって言ったよね。」「さっき約束したよね。」
「わかってるなら、どうしてまたやるの?」
子育てをしていると、誰もが一度は感じる疑問ではないでしょうか。
子どもはうなずいています。「わかった」と返事もします。
それなのに、数分後にはまた同じことを繰り返す。
親としては、「本当に理解しているの?」「わざとやっているの?」と思ってしまいます。
でも、発達心理学から見ると、少し違った見え方があります。
「わかる」と「できる」は違う

幼児期の子どもは、言葉を理解しているように見えても、
感情を落ち着かせたり、衝動を抑えたり、
その場で行動を切り替えたりする力は、まだ発達の途中にあります。
つまり、
「わかっていない」のではなく、
「わかっていても、まだできない」
ということがたくさん起こります。
例えば、
・叩いたら痛いこと
・おもちゃを投げてはいけないこと
・今日は公園へ行かないこと
頭では理解していても、
怒りや悲しみ、悔しさが大きくなると、
その理解を行動につなげることは、まだ簡単ではありません。
同じ要求を何度も繰り返すのは、わがまま?
「図書館に行きたい。」「公園に行きたい。」
何度も何度も同じことを言われると、
「さっき説明したでしょう。」
と思ってしまいます。
この時子どもが繰り返しているのは、「要求」とまた違う可能性があります。
実は、
繰り返しているのは、整理できない感情であること
が少なくありません。
大人でも、悔しいことや悲しいことがあると、同じ話を何度もしたくなることがあります。
それは相手を困らせたいからではなく、自分の気持ちを整理したいからです。
幼児は、その整理を言葉や身体の動きを通して行っていると考えられます。
説明を増やすほど、伝わらないこともある
親は何とか理解してもらおうと、一生懸命説明します。
「今日はもう遅いから。」「明日は保育園だから。」「また今度行こうね。」
もちろん、その説明は無駄ではありません。
子どもは話を聞かないのではなく、その時は、理解したことを行動につなげる余裕がないのです。
でも、強い感情が湧いている時には、
理解することと、その理解を行動に移すことは別の力です。
だからこそ、
長い説明を重ねるより、
「行きたいんだね。」
「今日は行かないよ。」
と、気持ちは受け止めながら、境界は短く伝える。
そんな関わりの方が、子どもの安心につながることがあります。
感情と付き合う力は、何年もかけて育つ
感情を落ち着かせる力は、一朝一夕には育ちません。
昨日は一人で切り替えられたのに、
今日は疲れていたり、不安が重なったりして、また抱っこを求めることもあります。
できるようになったことと、
またできなくなることを繰り返しながら、
子どもは少しずつ育っていきます。
発達とは、
一直線ではなく、時には後戻りしたように見えながらも、
行きつ戻りつを繰り返しながら進むものです。
だから、「前はできたのに」と落胆する必要はありません。
それも発達の一部なのです。
親の役割
親の役割は、
子どもの感情をなくすことではありません。
子どもが自分の感情と付き合えるようになるまで、
安心と境界の両方を保ちながら、一緒に歩んでいくことです。
そして、
子どもができない時期があるように、
親にも思うように関われない日があります。
そんな日があっても大丈夫です。
最後に
子ども時代は長く、発達には時間がかかります。
だからこそ、
「どうしてまだできないの?」
と同時に
「今はまだ育っている途中なんだ。」
そんな視点を持って、少し肩の力を抜いてみるのもいいかもしれません。
子どもと、自分の子育てを信じる。
必要なことは伝え続けながら、
子どもの「できる」が育つ力を信じて待つ。
その積み重ねが、やがて子どもの「自分でできる」を育てていきます。



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